【小説】『夢をかなえるゾウ』感想

感性を高める時間

自己啓発本として根強い人気を誇る小説シリーズの第一弾!

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あらすじ

とにかく成功したい男の前に現れたのは自称神のガネーシャ。その姿はほとんどゾウ。なぜか関西弁で喋る。

ガネーシャは夢を叶えたいなら自分が出す課題をこなすよう言い渡すが、その内容は「本当にこれをすれば夢が叶うのか?」と疑うような内容ばかり。

果たして男の夢は叶うのか──?

※画像はイメージです

みどころ

実際に成功を納めた偉人たちの名言や行動がたくさん紹介されていて、誰もが知っている有名人の偉業の裏には知られざる苦悩や努力もあったのだと知ることができるよ。

成功したいという思いは強いけど、なにに成功したのかはわからない……そんな主人公に共感する人も多いんじゃないかな。彼が成長していく姿に、読んでいる人もわくわくするはず。

感想

この小説の大ヒットの陰には著者である水野敬也さんによる、小説の枠を遥かに超える参考文献の量があると思った。たった一言の台詞のために、どれだけ調べたんだろ……熱意を通り越して狂気すら感じる。(めちゃくちゃ褒めてるよ)

そんな著者が書いているからこそ、ガネーシャの台詞に説得力が増すし、作品の没入感に繋がっているんだと思う。

ガネーシャは主人公が夢を叶える前に消えてしまうのだけど、別れのシーンは涙が止まらない。鼻水も出た。

そしてエピローグで判明する、主人公のルーティンにもう一度涙が流れた。鼻水も出た。小説でこんなに泣いたの、初めてだよ。

『夢をかなえるゾウ』と言えば忘れてはいけないのは、「ガネーシャの課題」。これは本当にためになる。本文を読むまでは、主人公と同じように「これが本当に夢をかなえるための課題になるのか?」と首を傾げてた。ところがどっこい、それがボディブローのように後から効いてくる。「ああ、あの課題がここに繋がってくるんだな」と感動した。

課題とその内容だけならインターネットで探せばすぐに見つかるんだけど、たぶん意味ない。主人公の試行錯誤と行動した結果を読まないと、課題のありがたみも効果も薄いと思う。(ゲーム実況と似てるかも。見るだけの人はやった気になってても、実際にプレイした人が得た経験までは分けてもらえないからね)

著者は本当に頭が良い人だと思う。それに笑いのセンスがすごい。ガネーシャは度々くだらないシャレとか自慢トークで笑わせようとしてくるんだけど、これがまたクッッソつまらんのだわ(笑)

でも主人公のさりげないツッコミが面白い。この、わざと滑らせる台詞と面白い台詞を書き分けられるところに、著者の才能を感じた。ほんまに面白くないひとは、面白いシーンも台詞も書けないからね~。

無茶振りするガネーシャに対して、主人公からの扱いがだんだん悪くなってくるのが個人的にめちゃくちゃ面白かった!

偉人たちの名台詞以外にも、神様事情も少し知ることができる。そもそもガネーシャって、私はこの小説で初めて知ったよ。

勉強になり、自己啓発にも繋がる本なので、めちゃくちゃオススメです。特に、お金持ちになりたいけど、何をすればいいのか分からない人にはぜひ読んでほしい

書籍情報

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