癒しと愛に胸キュンが止まらない!映画『メン・イン・キャット』レビュー

感性を高める時間

『メン・イン・キャット』は家族愛がテーマの映画です。

内容はよくあるもの。仕事ばかりで家族を顧みない男が、とあるハプニングがきっかけで家族への愛を再確認するお話です。

ただ、そのハプニングというのがとてもキュート!なんと男は猫になってしまうのです。

嫌な奴はきちんと嫌な目に遭い、頑張った人はきちんと救われる。そんな王道のハッピーエンドが待っています。

家族の愛しさを噛み締め、可愛い猫ちゃんに癒やされること間違いなし!

会社での難しそうな話はスルーしても大丈夫なので、お子様と楽しめる映画となっています。

映画プロフィール

公開:2016年

制作国:フランス&中国

監督:バリー・ソネンフェルド

上映時間:87分

キャスト

役名:俳優(吹き替え声優)

トム・ブランド:ケヴィン・スペイシー(仲野裕)

社員たちから反感を買っている我儘社長。娘のために買った猫の中に魂が入ってしまう。

ララ・ブランド:ジェニファー・ガーナー(安藤麻吹)

トムの現在の妻。元モデル。

レベッカ・ブランド:マリーナ・ワイスマン(竹内恵美子)

トムとララの娘。父親が大好きで、トムが出た番組はセリフを覚えるほど繰り返し見ている。

デヴィッド・ブランド:ロビー・アメル(こばたけまさふみ)

トムとマディソンの息子。レベッカの腹違いの兄。トムの会社で働いている。

マディソン・カムデン:シェリル・ハインズ(髙梨愛)

トムの元妻。人生で一番幸せだった日は、トムと離婚した日。

ニコル・カムデン:タリサ・ベイトマン(矢野亜沙美)

マディソンの再婚相手との間にできた娘。レベッカを内心バカにしている。

フェリックス・パーキンス:クリストファー・ウォーケン(立川三貴)

トムが猫を購入したペットショップのオーナー。

イアン・コックス:マーク・コンスエロス

トムの会社を乗っ取ろうとする嫌な男。

あらすじ

傲慢で我儘な社長

大企業の社長のトムは仕事一筋で傲慢。北半球一高いビルに大金を注ぎ込んだのに、ライバルの会社がさらに高いビルを建てると知って大激怒。

そんなトムだから、家族との時間はもちろん少ない。妻にも呆れられている。

しかし娘のレベッカはパパが大好き。パパのインタビュー時の台詞を暗記してしまうほど再生するというファザコンっぷり。もはや推し活です。

娘の誕生日

そんな中で迎える愛娘の誕生日。娘の欲しいものは子猫。トムは猫が大嫌いだったが、娘のために猫を購入します。

しかし家に帰る途中で事故に遭い、トムの体は意識不明の重体となるのです。さらに、トムの意識はなぜか娘にプレゼントするはずの猫の中に……。

ペットショップの店長は、このままでは体がもたず、一生猫として生きていかなければならなくなると忠告します。

猫としての生活

トムは猫として過ごしながら、なんとか自分がトムだと分かってもらおうと奮闘しますが、ことごとく失敗します。

仕事をせずに家にずっといることで、トムはこれまで見えていなかった妻と娘の不安や寂しさを知ります。そして妻の浮気を阻止して、娘の寂しさに寄り添ってあげました。

やがて娘は猫の中にパパの心が入っていると気付き、パパのいる病院へ向かいます。

人間に戻れる最後のチャンス

ところが、前妻との間に生まれた息子のデヴィッドが「ビルから飛び降りる」と言って病院から出ていってしまいます。

息子を助けに行けば、トムは一生猫のまま。しかも既に成猫なので寿命も長くない。しかし今助けに行かなければ──

トムは「一生猫トイレで我慢するか」と思いながら、病院の外へ走り出します。

ネタバレ

デヴィッドはどうなった?

デヴィッドはビルから飛び降りました。

しかしそれはパフォーマンスだったのです。パラシュートでゆっくり降りた彼は、イアンからマイクを奪い、CEO就任を発表します。

しかしデヴィッドを助けるために一緒に飛び降りた猫の姿のトムは……。

トムはどうなった?

トムが家族への愛を感じながら落ちていると、トムの体に意識が戻ります。

そして妻と娘を強く抱きしめるのです。

テレビに映る、「立派な男」になったデヴィッドの姿を見つめながら。

猫はどうなった?

直接の描写はありませんが、猫は死んでしまいました。

しかし後日、トムとレベッカがペットショップに行くと、そこには猫の姿が。最後の輪廻をトムたちと過ごしたいそうです。

大喜びする娘の隣で、トムはボソリと「やっぱり犬はいないのか」と呟きます。どうやら猫になっても、猫嫌いは治らなかったみたいです。

感想

猫トムがとにかく可愛い!

あらすじやネタバレでは省いていましたが、猫の名前はMr.モコモコパンツです。トムがお皿に書いてあるフレーズをそのまま名前にしてしまいました。

この適当っぷりで、彼の猫嫌いが窺えますね。でも私はこの名前好きですよ!

Mr.モコモコパンツ…何度も呼びたくなる名前じゃないですか?

家族のみんなも「変な名前」と言いつつ、律儀にMr.モコモコパンツと呼びます。

「どこからどこまでがCGなの?」って思うくらい、質感のリアルさを感じました。

昔のCGはどうしても合成っぽくて可愛さも減っていたのですが、この映画ではずっと可愛い猫が楽しめます!お酒を飲んでフラフラする姿ですら愛おしいです(笑)

元妻とその娘への仕返しにすっきり!

トムの前の奥さんのマディソンは少し意地悪な人で、トムが生死の狭間を彷徨っているというときにトムの悪口をララに吹き込んだりします。そんな元奥さんのカバンの中で、猫トムは粗相をするのです。

また、泣いているレベッカの写真を取り、SNSに載せて笑っていたマディソンの娘・ニコル。猫トムはニコルからスマホを奪ってレベッカに見せます。

激怒したレベッカはニコルのスマホをトイレに水没させました。

尊敬される父親

この手の父親は大抵子どもたちに軽蔑されていたりするのですが、トムの子どもたちはトムを敬愛しています。家族を蔑ろにしていても、仕事に真摯に向き合う格好良い姿を見ていたんでしょうね。

息子の奮闘と、娘の健気な愛に、世の中のパパは羨ましいと思うに違いありません。

こんな人におすすめ

・可愛い猫ちゃんにキュンキュンしたい。

・入れ替わり系のドタバタコメディが好き。

・小さい子供と一緒に楽しめる映画が見たい。

・家族が絆を深める話が好き

DVD・配信情報

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